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小川糸と母の物語:作家の葛藤と喪失、そして未来への希望?母との関係性の変化、喪失と再生、そして『とわの庭』

作家・小川糸が綴る、母との複雑な関係。厳格な母との衝突、愛情と束縛の間で揺れ動く心…幼少期の恐怖、結婚後の影、そして母の死…。母への想いが変化し、自立へと繋がる姿を描く。母との庭『とわの庭』に込めた想いとは? 境界線が曖昧な母娘関係を通して、読者の心に深く響く、感動のエッセイ。

距離と再会、そして喪失

母の死後、小川さんの考えを変えたものは?

母親からのメールと余命宣告。

著者である小川糸さんが、母の闘病生活や死について、その心情を赤裸々に語る章です。

小川カズオフィシャルサイト»心の底から、ありがとうお母さんそして本当に本当にお疲れ様でした。。。

公開日:2023/07/29

小川カズオフィシャルサイト»心の底から、ありがとうお母さんそして本当に本当にお疲れ様でした。。。

✅ 著者は、7月17日に89歳で永眠した母について、生前の闘病生活や自由な生き方を振り返っています。

✅ 母は80歳を超えてから悪性リンパ腫や乳がんを患うも奇跡的に完治しましたが、転倒による腰の骨折を機に体力が衰え、老後施設に入居。悪性リンパ腫が再発し、緩和ケアを受けている最中に息を引き取りました。

✅ コロナ禍での面会制限や、死に目に会えなかったことへの無念さを語りつつ、最期は安らかな表情だった母の死を受け入れている様子が描かれています。

さらに読む ⇒小川カズオフィシャルサイトスタイリスト小川カズのオフィシャルサイト。ファション、グルメ、ハワイ、ライフスタイル。時々ミニチュアシュナウザー。出典/画像元: https://kaz-ogawa.com/mother

母の死を通して小川糸さんが感じた感情の変化や、関係性の変化について、深く考えさせられる内容でした。

30代には連絡を絶つこともありましたが、母親の死後、小川さんは母親からのメールを見つけ、愛情を感じた記憶が蘇り、母への想いが変化します

母親は福祉系の公務員として責任感が強く、自分の努力が認められないことに不満を感じる一面もありました。

作家としてデビューした後、母親が問題を抱えたことで関係が悪化し、小川さんは心身の健康を守るために連絡を絶ちました。

しかし、母親の死を通して、小川さんの思いに変化が訪れます。

母親ががんで余命宣告を受けたことで、これまでとは異なる感情が生まれ、短い時間を共に過ごす中で関係性が変化し、ようやく束縛から解放されたと感じました。

30代で連絡を絶つって、すごい決断ですよね。でも、その後に関係性が変化していく過程は、興味深いな。

『とわの庭』と未来への希望

小川糸が小説「とわの庭」に込めた、母への特別な想いとは?

母との愛情、喪失、そして庭への願い。

小説『とわの庭』に込められた想いや、未来への希望について語られます。

とわの庭』
とわの庭』

✅ 著者の長編小説で、第34回山本周五郎賞の候補作である。

✅ 母を待ちながら一人で生きる主人公が、周囲の自然や日常のささやかな喜びを通して未来を見出す物語。

✅ 本屋大賞第2位の『ライオンのおやつ』に続き、読後感があたたかい作品である。

さらに読む ⇒読んだ本を記録して、新しい本に出会おう読書メーター出典/画像元: https://bookmeter.com/books/16743495

『とわの庭』に込められた、母と娘の深い愛情や、境界線の曖昧さといったテーマについて興味深いです。

小川糸さんのエッセイ「母とわたしの庭『とわの庭のこと』(3)」は、自身の小説『とわの庭』に込めた想いを語る内容です

小川さんは、植物を育てるのが得意だった母親との関係性を振り返り、母親との死別を通して得た感情の変化について述べています。

『とわの庭』は、母と娘の物語であり、深い愛情が時に拘束となること、母親と子の境界線の曖昧さについて描かれています。

小川さんは、母親が与えてくれたものを繋ぎ合わせ、物語を書くことを決意し、母親がいなければ自分は物語を書く人にはなっていなかったと語ります。

そして、『とわの庭』を書き終えた今、果樹や母親が好きだった苺を自分の庭で育てたいという願望を抱いています。

『とわの庭』、読んでみたくなりました! 母と娘の物語、きっと感動するんだろうな。

小川糸さんと母の、複雑で愛情深い関係性が伝わる、心温まる記事でした。

それぞれの章を通して、様々な感情を抱きました。

🚩 結論!

💡 幼少期の葛藤から母の死を通しての和解まで、小川糸さんの心情の変化を追体験できる内容でした。

💡 母との関係性を描いた小説『とわの庭』を通して、未来への希望を見出す姿には、勇気づけられました。

💡 小川糸さんの作品を通して、母と子の関係性について改めて考えさせられる、そんな記事でした。