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フロムの『愛するということ』は、愛を学ぶための教科書?愛とは技術である!!?

愛は「愛されること」ではなく「愛すること」!「愛する能力」を育む名著が語る、心を揺さぶる愛の本質。フロムが説く、孤独からの脱出、そして真の愛への道。

フロムの『愛するということ』は、愛を学ぶための教科書?愛とは技術である!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 愛は技術であり、学ぶことで成長する

💡 愛は孤立を克服するための手段である

💡 愛には「配慮」「責任」「尊敬」「知」の4つの要素が必要である

それでは、フロムの『愛するということ』に焦点を当て、愛を学ぶための内容を紹介してまいります。

愛とは何か?

「愛するということ」でフロムが説く、愛を育むための重要なポイントは何?

愛する能力を持つこと

フロムは、愛は単なる感情ではなく、努力によって獲得できる技術であると主張しています。

2020.01.13 読書 愛するということ
2020.01.13 読書 愛するということ

✅ フロムの「愛するということ」を読み直した感想として、愛は人格形成と密接に関わるものであり、幼稚な愛から成熟した愛へ成長することが重要であると解説しています。

✅ 愛する能力は、一人でいられる能力、ナルシズムの克服、客観性を持ちながらも自分の盲点を認識する能力、困難に遭っても本性を崩さない強さ、そして「信じる」ということの重要性を示唆しています。

✅ 愛は受動的な感情ではなく、能動的な行動であり、与えることは犠牲ではなく、自分の生命力を表現することであると述べています。また、愛には配慮、責任、尊敬、知という要素が必要であり、母性愛は幼児に対する愛だけでなく、成長した子に対する愛も必要であると強調しています。

さらに読む ⇒Shunji KOTSUKI(���Ώs�i): Top Page出典/画像元: https://kotsuki-shunji.com/blog/2020/01/13/2020-01-13-%E8%AA%AD%E6%9B%B8-%E6%84%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8/

愛を学ぶことは、自分を成長させることに繋がるというメッセージが印象的でした。

『愛するということ』は、愛を「愛されること」ではなく「愛すること」という視点で捉え、愛する能力を育む重要性を説く、エーリック・フロムによる名著です。

フロムは、愛は希望と期待に満ち溢れた一方で、失敗に終わることが多い活動であるとし、その原因を分析します。

特に、愛する能力よりも「愛されること」に重きを置くことや、恋愛の初期段階の「恋に落ちる」状態を愛と混同してしまうことなどをあげています。

さらに、愛を学ぶための理論として、孤立と孤独についての考察も深めています。

人間は、孤立を克服し、孤独から脱出することを最大の課題として抱えています。

本書では、孤立を克服するための間違った方法として、集団への同調や支配・服従の関係を挙げ、これらの方法では真の意味での一体感は得られないと論じています

真の孤立克服、そして孤独からの脱出には、成熟した愛が必要であると主張しています。

成熟した愛とは、相手を支配したり、依存したりすることなく、相手を尊重し、理解し、共に成長していくような関係です。

なるほど、愛って技術なんだ。フロムってどんな人?

愛を育むための全人格的な成長

愛を育むために必要なのは何?

全人格的な成長

愛を技術と捉えることで、より建設的に捉えることができると思いました。

私たちが生きる意味とは?】愛するということ

公開日:2024/02/26

私たちが生きる意味とは?】愛するということ

✅ フロムの「愛するということ」は、孤独克服のための技術(ART)であるという主張を展開し、人間関係における愛の本質を「技術」と捉えています。

✅ 愛は、知力と努力によって獲得可能なものであり、自己の成熟なくしては真の愛は不可能であると説いています。

✅ フロムは、愛を「共棲的結合」と「成熟した愛」の2つに分け、「成熟した愛」は、自己の全体性を保ちながら、相手への「与えること」を通して実現されると説明しています。

さらに読む ⇒「経営ビジョン」のための平積みブログ - 増田みはらし書店出典/画像元: https://masudabooks.com/2022-03-12/

愛は努力によって獲得できるものだと考えると、少し勇気づけられますね。

フロムは愛を技術と捉え、愛する能力を高めるには、全人格的な成長が必要であると強調します

その理由として、愛されることへの過剰な執着、愛の失敗を他者のせいにする傾向、恋と愛の混同の3点を挙げます。

多くの人は、愛されるためのテクニックにばかり気を取られ、本当の意味で愛することについて学ぶことを怠っています。

男性は経済力や社会的地位、女性は容姿にばかり気を取られ、自身を高めるための商品価値を高めることにばかり注力しています。

愛が芽生えない原因を、自分の能力不足ではなく、相手に求めてしまう傾向があります。

相手が理想的であれば愛は簡単に芽生える、という考え方から抜け出すことが重要です。

恋に落ちることは容易ですが、そこから続く「愛すること」を継続することが難しいのです。

真の愛は、お互いの努力と全人格的な成長によって育まれます。

フロムって、すごい深いことを考えてるんだね!

愛の実践:与えることと4つの要素

フロムにとって愛の本質とは?

与えること

愛は与えることによって、より深い関係を築けるという考え方は興味深いです。

愛するということ】愛を考えるヒントになるフロムの名言4選【古典を読む】

公開日:2024/05/25

愛するということ】愛を考えるヒントになるフロムの名言4選【古典を読む】

✅ フロムの「愛するということ」は、愛とは「与える」ことであると主張し、与えることは自己犠牲ではなく、自分の力を表現する喜びであると説明しています。

✅ 愛は「意志」による行為であり、単なる感情ではなく、相手の人生に賭ける決断、約束であるとフロムは述べています。

✅ フロムは、愛には「共通する4つの要素」が存在するとし、それは「関心」「責任」「尊重」「知識」であると説明しています。

さらに読む ⇒Debate図解ノート出典/画像元: http://debatezukai.com/book-art-of-loving-fromm/

愛の4つの要素は、どれも欠かせないものですね。

フロムは、愛の本質は「与えること」にあると考え、自己の喜びや理解などを積極的に相手に与え、それによって相手も与える者へと成長し、互いに喜びを分かち合う関係を築くことを強調します。

さらに、愛には「配慮」「責任」「尊敬」「知」という4つの基本要素が含まれると説明しています

「配慮」は、愛する者の成長を積極的に気にかけること、「責任」は、相手の求めに応える用意があること、「尊敬」は、相手の個性を尊重し、唯一無二の存在として認めること、「知」は、相手を深く理解することです。

これらの要素は互いに依存し合い、成熟した愛を実現する上で重要な役割を果たします。

成熟した人間は、自分の力を積極的に発達させ、ナルシシズム的な夢を捨て、謙虚さを身につけた人であり、そのような人間こそ真の愛を理解し、実践できるのだとフロムは主張しています。

フロムの考え方、すごく実践的だな。

愛の習練:実践的な訓練

真の愛を育むためのフロムの「愛の習練」とは?

自己愛、信じること、能動的な生き方

愛を深めるための修練は、具体的な行動を通して行う必要があるんですね。

エーリッヒ・フロム「第4章 愛の修練」(『愛するということ』所収)
エーリッヒ・フロム「第4章 愛の修練」(『愛するということ』所収)

✅ この文章は、愛する能力を育むための修練について、集中力、ナルシシズムからの脱却、他者への信頼、そして勇気という4つの側面から解説しています。

✅ 特に、集中力とナルシシズムの関係、他人への信頼を深めるための自己信頼、そして愛する行動には勇気が必要であるという点が強調されています。

✅ 文章全体を通して、愛は単なる感情ではなく、意識的な努力と修練によって育むべきものであるという主張が展開されています。

さらに読む ⇒Men talking over coffee with smoking Ark Royal.出典/画像元: https://r-onodr.hatenadiary.org/entry/2020/01/12/141711

ナルシシズムから脱却することの重要性を感じました。

フロムは、愛の習練とは、自己愛、信じること、能動的な生き方を通して、真の愛を育むための実践的な訓練のことだと述べています

この習練には、集中力、忍耐力、謙虚さ、客観性、理性といった要素が求められます。

具体的には、テレビやスマホを離れ、一人で静かに過ごす時間を持つこと、くだらない会話ではなく、深い会話をすること、五感を使い、今この瞬間を意識して生きることなどが挙げられます。

ナルシシズムから脱却し、他者への関心を高め、自分の愛は信頼に値するものであり、他者に愛を生み出す力があると信じることが重要です。

さらに、能動的に行動し、退屈を避ける努力をすることも愛の習練の一部です。

愛の習練は、一朝一夕に身につくものではなく、日々の努力と意識的な実践によって、徐々に深まっていくものです。

毎日、スマホばっかり見てるけど、もっと集中して生きなきゃいけないのかも。

愛を技術として学ぶ

愛は技術だとフロムは主張しますが、多くの人が失敗するのはなぜ?

学習と努力を軽視しているため

愛を技術として学ぶことは、人生を豊かにする上で重要だと感じます。

愛の技術 ~愛するということ
愛の技術 ~愛するということ

✅ フロムは、愛は技術であり、学ぶこと、努力することが重要であると説く。愛を学ぶ第一歩は、愛は技術であることを理解すること。

✅ 愛とは、人間の実存的な問題に対する答えであり、孤立感から逃れるための方法である。成熟した愛は、お互いを尊重しながら一体となることであり、「与える」ことを通して、他者とつながり、愛を生み出す力である。

✅ 愛には、「配慮」「責任」「尊敬」「知」という基本的な要素があり、これらは相互に依存している。成熟した人間は、これらの要素を備え、愛する喜びを知ることができる。親子の愛において、母親の愛は無条件であり、子どもの成長を促す。一方、父親の愛は条件付きであり、教育と世界へのつながりを教える役割を担う。

さらに読む ⇒◎晴輪雨読☆出典/画像元: https://rj77.hatenablog.com/entry/2018/04/04/184952

愛は学ぶことで深まるものだと改めて気づかされました。

フロムは愛を技術であり、学習と努力が必要であると主張し、多くの人は愛を「愛されること」の問題として捉え、その技術習得を軽視しているため、愛に失敗してしまうと指摘します。

愛は、人間が抱える孤独感や孤立感を克服するための、人間同士の一体化、他者との融合を実現する手段です

しかし、単なる依存関係である共棲的結合ではなく、自分の全体性と個性を保った上での結合こそ、真の愛であると述べています。

現代社会では、情報過多や刺激的な環境が、愛の習練を困難にしていますが、フロムは、自分自身の変化を通して、真の愛を手に入れることができることを示唆しています。

フロムの考え方は、今の時代にも響くものがあると思う。

フロムの『愛するということ』は、愛について深く考えさせられる内容でした。

🚩 結論!

💡 愛は技術であり、学ぶことで成長する

💡 愛は孤立を克服するための手段である

💡 愛には「配慮」「責任」「尊敬」「知」の4つの要素が必要である