松井久子さんの現在とこれから?映画監督から小説家へ、そして人生の伴侶との出会い(?)70代の挑戦、表現者としての現在地
映画監督から小説家へ。70代で新たな表現に挑み、社会のタブーに切り込む松井久子氏。女性の性や老いと向き合い、恋愛を通して自己を探求する姿は、年齢を超えた自己表現の可能性を示唆。実体験に基づいた作品は、生き方への問いかけであり、人生を彩るヒントに満ちている。89歳夫との結婚は、年齢を重ねる喜びを体現する。
💡 映画監督の松井久子さんが、憲法をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作し、自主上映会が広がっている。
💡 70代で小説家デビューを果たし、女性の性愛を描いた小説を発表。新たな表現方法に挑戦している。
💡 70代で13歳年上の思想史家と結婚。人生の伴侶を得て、新たな生き方を模索している。
本日は映画監督であり、小説家でもある松井久子さんについて、様々な角度からご紹介していきます。
まずは、彼女の近年の活動から見ていきましょう。
新たな挑戦への序章
松井久子監督、作品で何を伝えたい?
人間性への感動と気づきを。
映画監督として活躍する松井久子さんが、憲法をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作。
政治に対する意識を、観客が自ら考えるきっかけになるよう制作した。
公開日:2017/09/27

✅ 映画監督の松井久子さんが、憲法をテーマにしたドキュメンタリー映画『不思議なクニの憲法』を制作し、その自主上映会が広がりを見せている。
✅ 映画制作のきっかけは、政治に関心のある人とない人の間の溝を埋めたいという思いから。さまざまな立場の普通の人々へのインタビューを通して、憲法が個人の生活や人生に関わる問題であることを伝えようとしている。
✅ 松井さんは、人間を描くことに重点を置き、多様な意見を並列に提示することで、観客が自ら考え、判断するきっかけを作ることを目指している。
さらに読む ⇒マガジン出典/画像元: https://maga9.jp/interv170913/映画監督の松井久子さんが、多様な人々の意見を盛り込み、観客が自ら考え、判断するきっかけを作ることに重きを置いている点が印象的ですね。
松井久子さんは、早稲田大学演劇科を卒業後、映画監督としてキャリアをスタートさせ、イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの生涯を描いた伝記ドラマ「レオニー」や、アルツハイマーをテーマにした「ユキエ」、女性解放運動を追ったドキュメンタリー作品など、社会的なテーマを扱った作品を制作してきました。
デビュー作「ユキエ」で高い評価を得た後、彼女は実話や社会問題を題材にした作品を手がけ、その才能を証明しました。
また、日本国憲法をテーマにしたドキュメンタリーを制作し、作家の瀬戸内寂聴など様々な立場の人々へのインタビューを通して、憲法に対する理解を深めることを試みています。
彼女の作品は、登場人物の人間性に焦点を当て、観る者に感動と気づきを与えることを目指しています。
このような活動を通して、松井さんは表現者としての道を歩んできました。
へえー、すごい!憲法って難しそうで、普段あまり考えないけど、映画を通してなら分かりやすそう!どんな人たちの話が出てくるのか、ちょっと興味あるなあ。
文学への扉を開く
70代女性が小説で表現したかった、最も重要なテーマは?
女性の身体性と欲求の解放
松井久子さんが、70歳を目前に小説家デビュー。
年齢を重ねた女性の恋愛や性愛をテーマに、新たな表現に挑戦しています。
公開日:2021/03/03

✅ 映画監督の松井久子さんが初の小説「疼くひと」を刊行し、70歳を目前にした女性の恋愛模様を描いている。
✅ 主人公の燿子は、脚本家として成功するも、年齢と共に仕事が減り、老いや孤独を感じている。
✅ SNSを通じて知り合った年下の男性との出会いをきっかけに、高齢女性の性愛に焦点を当てた物語が展開される。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20210303/ddm/015/040/019000c70代女性が年下の男性に惹かれる物語、とても興味深いですね。
社会的な価値観に挑戦し、女性の身体や欲求を描いている点も、時代を捉えたテーマだと思います。
70代を迎えた松井久子さんは、上野千鶴子さんの勧めを受け、小説という新たな表現方法に挑戦しました。
そして、自身の初小説『疼くひと』を発表し、社会に抑圧されてきた女性の身体性と欲求の解放を描き出しました。
この作品は、70代女性が年下の男性に惹かれる物語で、既存の価値観への挑戦を象徴しています。
作中では、女性器の手入れを描写するなど、多くの女性が自身の身体を十分に理解していない現状に対する問題意識も込められています。
主人公が男性との肉体的関係を通して自己を深く知っていく過程は、作者自身の長年の抑圧からの解放を反映しています。
結婚前の性交渉を禁じられていた過去を振り返り、現代の若い世代との違いも浮き彫りにしています。
えー!すごい!小説家デビューおめでとうございます!どんな恋愛模様なのか、早く読みたい!あと、女性器の手入れを描写って、かなり攻めてますね!
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70代女性の恋愛を描いた『疼くひと』から、老年の愛を描く『最後のひと』へ。松井久子、実体験を基に年齢を重ねる喜びと、愛を求める意味を問いかける。